[スペシャル対談]ジャパン・ソーシャルリーダーシップ・アカデミー校長 平田静子 x ブライト代表取締役 三好玲

(株)ブライトの代表取締役、三好玲が、スタートから携わっているセミナー「ジャパン・ソーシャルリーダーシップ・アカデミー(以下、JSA)」、その校長である平田静子氏をゲストに迎えた対話。立ち上げのまっさらな状態からカタチを創り出し、成果に繋げるという体験を共有し、そこで互いに得たものやこれからの展望などを2人が語り合った。

写真:ヒラタワークス株式会社 代表取締役 平田 静子

ヒラタワークス株式会社

代表取締役 平田 静子

1969年株式会社フジテレビジョン入社。84年株式会社扶桑社へ出向。宣伝部にてPR活動。その後書籍編集部 編集長。 テレビ本・ラジオ本など、フジサンケイグループとの連動本を企画し、「アメリカインディアンの教え」「ビストロスマップ」 などベストセラーを生み出す。また福田和子(松山ホステス殺害事件)自身による手記「涙の谷」を出版し話題となる。

1994年 雑誌CAZ編集長、1998年書籍編集部部長、上記を経て、同社執行役員、取締役、常務取締役などを歴任。

2000年「チーズはどこに消えた?」を出版プロデュース。販売累計370万部の大ヒット作となる。「新しい歴史教科書をつくる会」に同社代表として参加し、中学の歴史と公民の教科書全般に携わる。 「日経ウーマン」主催による、ウーマン・オブ・ザ・イヤーの部門賞受賞。

2007年10月27日公開映画「象の背中」(秋元康原作・松竹配給)のエグゼクティブプロデューサーを務める、など各方面で活躍。

2010年3月末をもって株式会社扶桑社を退職。同年、4月にプロデュース会社・ヒラタワークス(株)を設立。

噂の二人

――お二人の出会いは?

平田:
共通の知り合いの結婚式で、三好さんが司会をしていらしたんですね。それ以前から、いろいろな人から三好さんの名前を聞いていました。話題に出るということは、いい意味で目立つ存在だったんですね。「ああ、この人があの(・・)三好さんね。爽やかそうな青年だな、というのが第一印象でしたね」。

三好:
私も平田さんのことは、様々な実績をつくっている凄い方だということで認識はしていたんですが、話しをしたことはなかったんですね。結婚式の時も司会業に専念していたので、結局、その時もお話しできず…。

平田:
そして、別の共通知人と私とで「JSA」の基となる構想を練っているときに、その共通知人が「講師として凄くいいリーダーがいる!」と、三好さんともうお一方をお連れになったんです。それが初顔合わせでしたね。そして、この4人なら絶対いいコースを創れるねということで、関係がスタートしました。

三好:
そうそう、2011年の10月頃でした。声をかけられた時、素直に「面白そう!」って。「これ皆で創れたら楽しいよね」って本当にその気持ちが一番先でしたね。

平田:
それ大事ですよね。

三好:
私は、仕事柄、人前で話すことが多かったんですが、震災後辺りから、話している時に咳が止まらなくなるようになったんですね。そんなことは人生で初めてで、複数の病院に行って、色々な検査をしても治らないし、にんにく療法までやってみたけど効かない。喋る仕事にとっては致命的ですよね。いつまでも治らないから大丈夫なんだろうかと思い、その時に、「自分の生きるお役目」みたいなことを考えたんです。ビジネスが先というより、人を明るく輝かせるために自分の命を使うことをしようってどこかで決めたんですね。その後、無事に完治。元々テニスのインストラクターをやっていたり、合気道(合気会:初段)を継続的にやっていたので、かなりの健康体だったのですが、今迄以上にエネルギーが溢れる様になりました。

そして、この会社((株)ブライト)を立ち上げたのが、奇しくも「JSA」に関わるほぼ1ヶ月前。
だから、このお話しがきたのは、何かリンクすると感じました。

そして、皆でブレストしながら創った根幹の「強くてしなやかな軸」を明確にもつことが、自分にもとてつもないパワーをくれるし、周りにもそれを与えることが可能だと思えたんですね。

強くてしなやかな軸

――平田さんが校長、三好さんが講師を務める「JSA」とは?

平田:
「強くてしなやかな軸を創る」ということをコンセプトにした学校です。自分と向き合って、本当の自分を知る。ありのままを受け入れるということなんですが、この軸をどうやって自分の中に創っていくかをセッションを通してつかむというものです。 強いだけではポキッと折れてしまうので、「強さにしなやかさを伴った軸=人間の柱」を創ると、これから豊かな人生を送れますよ、私たちのセミナーでそれを創りましょう、と。

三好:
私は講師を務めることになったんですが、立ち上げ当初はまっさらな状態で、そこからこのアカデミーの根幹「強くしなやかな軸」「自分スタイル」というキーワードを生みだすのに結構時間をかけましたね。

平田:
4人で創るのは、○○学校? 塾? から始まり、じゃあ、「自分スタイル」がきちっとできているというのは、どういうこと?ってブレストを重ねて。皆、それぞれ別の仕事を持っているけれど、毎週、徹底的に話しました。出てきた「強くてしなやかな軸」は、実際その言葉を使ってみると、全く違和感なかったんですよね。

三好:
それは、平田さんがまさにその軸を生きているからで、改めて全員が腑に落ちたという感じがありましたね。

平田:
私は自分で気付かないんだけど、他の3人が「強くてしなやかな軸」は平田静子の生き方だって言って下さるのよね。自分では「ええ?!」っていう思いはあるのだけど。私、42年間、サラリーマン生活をしてきて、辛いことも当然あった中で、ずっと辞めずに働き続けることができた原動力を改めて振り返ってみると、その時々に何かがあっても「何言ってんのよ!」という強さじゃなく、強い気持ちと同時に、応じるしなやかさがあったかなと。よく考えてみたらね。そしてぶれない気持ち。

これが原動力になっていたし、それは大事よね、という話になって。

三好:
本当にそこにみんなが一致しましたよね。

平田:
ましてや、その42年間で結婚、出産、子育て、離婚、元夫の死別、子どもの全面的養育、子どもの結婚・離婚…まあ、人生フルコースで体験したわけですよ。(軽やかに笑いながら)

三好:
ははははは、人生フルコース! なるほど。(驚きと共に笑う)

平田:
いろんなことがありつつも、サラリーマン最後は扶桑社の常務取締役というキャリアも積み上げたので、その原動力を問われると、やはり「強くてしなやかな軸」なのかなと。そして後輩たちにその原動力やコツを伝えるのが私のひとつの役割かなと感じて、「JSA」がこうやってみんなと出来上がったんだと思います。

気付いていない可能性を創り出す

写真:ヒラタワークス株式会社 代表取締役 平田 静子
「三好さんはその日の気分で態度が変わったりせず、いつもフラット。嫌なことがあっても壁をつくらないで、ポジティブにそこに存在出来る。ブレない人ですね。」

――2012年開校した「自分スタイルアカデミー」の初コースはいかがでしたか?

三好:
2か月で各3時間、6回セッションですが、初コースは9人の参加者で皆さん、とてもよい成果を得られていたので嬉しいですね。参加し始めと、終了時では、全然本人の意識の立ち位置が違っていました。

このコースが一般的な講座と全く違うのは、次回セッションまでの間にサポートがあることです。2、3日研修を受けて1ヶ月経ったら何も残っていない、みたいにはしたくない。打ち上げ花火ではなく、一歩一歩前進をつくるように全体の構成がなっているのが大きな特徴で、参加者の前進をサポートしながら自分も一緒に違いを創っていることを体感しました。

平田:
三好さんは講師としてもしっかりスキルやセンスを持っている上に、このサポート力がまた凄いんですよ。これは講師としてのリーダーシップがある人でないと出来ないことです。
1回3時間の授業で「なるほど」って思っても、その後日常に戻ったらすっかり忘れちゃうこともあるでしょ。その繰り返しだと身にならない。それを身にしていくのが三好さんのケアで、ここで本当に彼の存在の重要性を感じました。

三好:
全員に電話や、時には会ったりして、学んだことや、今の状況などをフラットに会話しながら、でも核心をつきながらフォローしていると参加者の意識が高揚していき、変化が表れてくるんですね。

平田:
人それぞれの反応に対して、各々への押し引きの加減が三好さんは上手なんですね。だから、参加者からも「あのサポートがあったからコースが充実した」という声があり、初コースを終えた9人中6人が次ステージのアクションコースを受講決定しました。残り3人も日程のタイミングでNGになっただけですから、凄いことです。人を勝たせる(成果をとらせる)、という講師力が三好さんにはあるんですね。

三好:
あはは、ありがとうございます。でも、相手がこんな人だからこうしようとか、頭で考えてフレームにあてはめて応対しているわけではないんですね。

平田:
参加者に成果をとってもらうことへの責任(立場)をとっているからできるんですよね。本気出しているんですよ。

三好:
そうですね。どうしたらその人が輝くか、本気で関わっているから伝わるんでしょうね。仕事という役目ではない、「本気」が呼応して、結果が生まれているという感じです。

自らも日々進化

写真:三好 怜
「平田さんは、何かをつくりあげるということに関して、プロである人。何かひっかかることがあると、絶対にコミュニケーションをして、解消して進む。平田さん自身が、正直に関わってくるから、こちらもごまかしなしの本物として向き合わざるを得ない。嫌みなく自然にそれが出来る人って凄いですよね。」

平田:
初コースを終えて思うのが、「JSA」は、大手企業とか有名博士の開催しているセミナーみたいにブランド要素があるわけではないのに、しっかりお金を出して参加して下さった人たちがいて、しかも皆各々の成果を得て終了していることが凄いなって。

三好:
それは、4人で「JSA」の根幹をしっかり創ったからでしょうね。日々自分たちも壁を突破していったから。

平田:
そうそう、それぞれに上手くいかないこともあるし。でもその都度クリアにしましたよね。

三好:
創っている4人が日々、勉強ですよ(明るく笑い)。我々が進化を創り出していかないと、参加者も前進できないですしね。
初コース完了の後、いつも4人で寄るラーメン屋で、一人ひとりのコースへの関わり方、達成、各々の存在を認め合ったんですね。あれ、よかったですね。

平田:
全員が泣きました。

三好:
初めて皆で顔合わせして、立ち上げて半年で、素晴らしい形に創りあげることができて、参加者も皆、それぞれの中に今までとの違いを見つけて卒業を迎えられたのは感動がありましたよ。

信頼と責任のパートナーシップ

三好:
「JSA」の初コースがスタートする前に、体験セッションをやったんですね。それを僕がリードしたんですが、平田さんは僕の講師をやっている姿を見たことがない。でも、どんと任せてくれて、この人であればという信頼を持ってくれていたのが嬉しかったですね。様子も伺わないんです、じゃあよろしくって。(大きく笑う)

平田:
だって、それは大丈夫っていう信頼のもとに集まっているし、自分の置かれている立場に責任をとる人たちだもの。
この4人、皆それぞれ一人でビジネスをやっているんですね。だけど、私が痛感するのが、この「JSA」によって、友がいる、一人ではないという、皆で創りあげているという実感があります。それぞれのビジネスをもちながら、それはひとりで頑張る。そして片方では、人といるという別の喜びがあるんですね。

三好:
確かにチームでやっている感が増してきていますね。

平田:
自分だけのビジネスはずっとそればかりだと、どこか孤独感に陥ったり、誰かと気持ちをシェアしたいというもやもやが生まれるんですが、「JSA」で毎週ミーティングをすると、そのもやもやが解消できて、それぞれの仕事にもいい影響をもたらしますよね。

――これから一緒にやっていきたいことは?

平田:
今は内面を自分で見つめるという方向からコースをやっていますが、「自分スタイル」ということでいえば、見かけ、自分のスタイリングというような枝葉の講座があってもいいなと思っています。女性、男性に限らず、ヘアスタイルや服のコーディネートなど、その人自身の在り方も伴って自分が輝いて見えるビジュアルに焦点をあてると、今までの固定概念から抜けることもできるし。

三好:
そうですね。自分スタイルのキャリアとか、様々な関心あるテーマに基づいて細分化していくのも面白いですね。
あと、「強くてしなやかな軸」という言葉や概念が、企業や学校、世の中に残っていくといいですよね。概念が残るだけじゃなく、その軸でまさに生きる人たちが増えていくことを目指したいですね。

――それぞれに相手に期待していることは?

三好:
平田さんは、いろんな経験をなさっているから、人が輝けるエッセンスをいっぱい伝えられると思うんですよね。もっと多くの人がそれに触れられるように、「平田静子」をプロデュースしてほしいですね。

平田:
そうそうそう! (笑いながら)そうなのよ。人のことはわかるからプロデュースできるけど、自分のことはわからないんですよね。まだ混とんとしているし、誰かやってくれないかしらねぇ。え? セルフプロデュース…(しばらく沈黙)やってみます。

三好さんに期待する事は、講演でもコーチングでも三好さんがやりたいと思っている「人を力づける仕事」に人生思いっきり使いきって下さい。それが可能だという人として。バーナード・ショー(*)のように。

三好:
ははは、思いっきりですね。了解しました。ありがとうございます。

――最後に2人の誓いを

三好・平田:
JSAがメジャー化して、「ここに行くのが当たり前」のように社会に浸透していくことを意図して、前進しましょう!

2012年6月19日の対談より(インタビュー・ライター 山本 詩野[ギャルリーワッツ])

写真:向かい合う平田さんと三好

人生における本当の歓びは、自分が大切だと信じる目的のために 自分が使われることである。 それは大いなる自然の力と一体になることであって、 世界が自分を幸せにしてくれないと嘆いたり、 不平を言ってばかりいる利己的な愚か者になることではない。

私は自分の命がコミュニティ全体に属すると考える。 したがって生ある限り、コミュニティのためにできる限りのことを するのは名誉なのだ。 私が死ぬ時には、すべてを使い果たして死にたい。 なぜなら、働けば働くほど生きている実感が湧くからだ。

私は生きることにこの上ない歓びを感じる。 私にとって人生とは短いろうそくではなく、 私に手渡された輝かしい松明のようなものだ。 だから、それを次の世代に手渡すまで、できるだけ明々と燃やし続けたいのだ。

ジョージ・バーナード・ショー

ジャパン・ソーシャルリーダーシップ・アカデミー
– 強くしなやかな軸を作る –

現代社会の中で本当に自分らしく生きるということはどんなことなのでしょうか?
ジャパン・ソーシャルリーダーシップ・アカデミーでは強くてしなやかな軸を確立することで自分のスタイルを創り出し、最高に自分を活かした人生を生きる事を提供しております。

ジャパンソーシャルリーダーシップアカデミー
ベーシックコース

内容:強くてしなやかな軸を創る
時間:平日夜19時〜22時 × 6回
   (2~3ヶ月で計6回実施)
場所:TKP赤坂ツインタワー
   〒107-0052
   東京都港区赤坂2-17-22
   赤坂ツインタワー東館
費用:157,500円

ご興味ある方は詳細ご案内致しますので、是非お問い合わせ下さい。

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